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2018年10月、こはるさまが天国へ行ってしまいました。
突然でした。
正確な誕生日がわからないのですが、
2015年12月におむかえした時点で150g、離乳もしていたので、
3年間は生きてもらえたのかなと思います。
ひとりといっぴきの2年10ヶ月、
私はたくさんの癒やしと幸せをもらいました。
こはるさまはどうだったかな、、、
原因は子宮癌でした。
女の子のハリ飼いなら必ず知っているかと思います。
私も知っていました。
でも、出血などの前兆があるものだと思っていました。
仕事から帰宅すると、いつもとは違う変な位置にいました。
何もないシーツの上にぺたんとして、起きたまま固まっています。
いつも通り排泄をした跡はあったので、
違和感を感じつつごはんを用意しましたが、
いつもなら駆け寄ってくるところが全く動きません。
いよいよ変だと思い抱っこしようとしても、いつもみたいに抵抗してきません。
そして体が冷たい。
その後よたよたと歩いてはくれるものの、下半身に力が入らず引きずるような形。
泣きそうになりながらいつもお世話になっている動物病院に電話しましたが、
夜間はハリを診れる先生がいないから朝一で来てほしいとのこと。
大好きなコオロギをあげみると、半分だけかじって、初めて吐いてしまいました。
カイロや床暖であたためようとしましたが、熱源から逃げようとします。
回し車が網状のため一番涼しいみたいで、そこが定位置になっていました。
ぐったりしています。呼吸も浅い。寝れないみたい。
翌朝動物病院へ。
いつものハリ専門の先生は休みだというので、研修医の先生の予定でしたが、
夜間に連絡していたからか先生が出勤してくださっていました。
様子を伝え、透明なケースにうつしますが、
いつもなら警戒しまくりでウニ状態になるはずなのに、
抵抗もせずぐったりしているこはるさま。
早速レントゲン、CT、超音波でのフルコース検査。
結果、腹部に大きな腫瘍があります、と。
・腫瘍が大きすぎてどの臓器にできているかわからない、
複数の臓器に癒着してしまっている可能性もあり、あけてみないとわからない。
・性別と年齢から、子宮の可能性が高いと考えている。
・腫瘍が他の臓器を圧迫して、循環不全を起こしている、
このため呼吸が浅くなっているのではないか。
・腫瘍があると体内に空洞ができて、そこで感染や炎症が起きやすくなる。
起きていると本人は熱いと感じるかも。だから床暖やカイロを避けた?
そしてこれからどうするか。
・このままだとあと1、2日。
・手術をしても、ここまで循環不全を起こしていると、
麻酔をした時点で循環が悪化してもたないかもしれない。
・麻酔をもちこたえても、術後に戻れるかは20~30%
説明を受けている間にも、透明なケースの壁面に顔をもたれさせ、
どんどん苦しそうになっているこはるさま。
これ以上苦しませたくない
せめて麻酔をかけてそのまま楽にしてあげたら
もどれなくてもきれいなからだで
説明を受けながら、動揺しながら、ひとりでぐるぐる考えましたが、
説明後すぐ手術をお願いしました。
待合室で2時間ほど待っていると、手術室に呼ばれました。
マスクと心電図を繋がれたこはるさまがいました。
傍らには、手術で取り出した直径5cmほどの赤黒い腫瘍がありました。
こんな大きいものを抱えていただなんて。禍々しい腫瘍に恐怖を感じます。
心電図はまだ動いています。
ですが、先生に、もちませんでした、と言われました。
麻酔は耐え、術中ももったようです。
ただ、麻酔が切れ始めて、あけた部分を縫っているところから、
体力がもたなかったようです。
最期に立ち会わせてあげようという意図で、手術室に呼ばれたのです。
先生のお話を聞いている最中に、心電図が止まってしまいました。
休みの日だったのに手術までしてくださった先生にお礼を述べ、
寝ているようなこはるさまと一緒に泣きながら帰宅しました。
その日のうちに火葬をし、お別れを告げました。
前日の写真。かわいい。
写真のように、こはるさまはおなかを撫でさせてくれるタイプではありません。
触って気付くのは難しい、毎月検診に来てもらってても気付けてたかはわからない。
ハリ達はこういった病気の場合、限界まで表に出さない。
いつ腫瘍がうまれていたのか、どのくらいの期間苦しかったのかわからないし、
悪性の度合いによっては一ヶ月でこの大きさまで成長する腫瘍もある。
と先生が仰ってくれました。
体重の大きな増減もなく、排泄も変わりなく。
ごはんも前日まで食べていました。
でも、
8月あたりから、1日に飲む水の量が増えていました。
24時間エアコンで室温管理をしていましたが、
夏だからかな、代謝がよくなったのかな、くらいにしか考えていませんでした。
ごはんは2種類をふやかしてあげていて、
9月くらいからふやかすと食べなくなりました。
ドライのままあげると、1種類だけ残すようになりました。
これも、過去にもあったので、また偏食の時期か~と考えていました。
このふたつが兆候だったのかどうかはわかりません。それでも。
7月に動物病院のペットホテルにお世話になった際、
ずっと抱えていた肌トラブルで診てもらっていたので、
どこか油断していたのかもしれません。
水、ごはん、違和感があったのなら相談すればよかったのに。
嫌がっても無理やり触診しておけばよかったのに。
気付けなかったことへの負い目、
習慣になっていたことができなくなること、
ふと空になったゲージを見て泣きそうになること、、、
しばらくしんどい日々が続きましたが、
ハリ飼いさん達からたくさん励ましの言葉をいただき、
なんとか平常な生活を取戻しつつあります。
1ぴきでも、どこかのハリ、ハリ飼いさんの役にたてばと思い、
記しておくことにしました。
キーボードを打ちながら、何度か思い出して泣きました。。。
本当にかわいくて、ツンデレで、みんなから愛されていました。
しばらく生き物は飼えないなと思います。
でもハリグッズ収集はこのまま続きそうです。かわいいものはかわいい。
長々と下手な文章をお読みいただき、ありがとうございました。
皆様も良いハリライフを!
最後に
井本稲毛動物クリニックさんのホームページ内に、
似た症例の診療記録がありました。
そちらの子は早期発見で無事手術が成功したようです。よかった!
とてもわかりやすく記されておりますので、
ハリ飼いさんは検索してみてください。